アンコールワットに行ってきました。カンボジア旅行5日間。後編。

旅行

チョムリアプ スオー 

カンボジア語で、「こんにちは」。

カンボジア旅行の後半、3日目から最終日までです。

アンコール旅行、前編はこちら。

3日目 バンテアイ・スレイ、クバール・スピアン、ベンメリア

3日目は、アンコール・ワットから少し離れたところにある遺跡を巡ります。

トゥクトゥクでは距離があるので、ツアーを申し込むか、タクシーを一日貸切ったほうがいいかもしれません。

タクシー貸し切りで1台50$~、ツアーだと1名10,000円くらいでしょうか。

バンテアイ・スレイ

バンテアイ・スレイはクメール美術の至宝とも呼ばれる、精緻な彫刻で有名な遺跡です。

アンコール・ワットから北東に30kmほどの道のりです。

アンコール・ワットなどの遺跡とは一風変わって、ラテライトという赤身の強い石材が多く使われています。

「バンテアイ」は「砦」、「スレイ」は「女性」という意味ですが、寺院の遺跡です。

西暦967年からの遺跡で、ラジェンドラヴァルマン王とその息子ジャヤヴァルマン5世の代に建設されました。

アンコール・ワットの時代が、西暦1150年頃なので、それより200年近くも前にはすでに美術や工芸が華やかだったことがうかがえます。

赤い砂岩に施された彫刻がとても美しい遺跡です。

小規模な遺跡ですが、とてもたくさんの彫刻が見られるので、少し時間を多めにとって行きたいところです。

クバール・スピアン

クバール・スピアンは、バンテアイ・スレイからさらに北東へ10kmくらいの距離にある、川の遺跡です。

名前の「クバール」は「川」、「スピアン」は「底」という意味とのことで、その名前の通り、川底や川岸の岩に意匠を凝らした、水中遺跡とも呼ばれる遺跡です。

アンコール王朝は、このクバール・スピアンの東の丘陵地プノン・クーレンという場所で西暦802年にジャヤヴァルマン2世が真臘という国から独立、王として即位したところから始まります。

このクバール・スピアンは1002年に即位した、スリヤヴァルマン1世とその息子ウダヤディチャヴァルマン2世の時代のものです。

駐車場から、30分少々のトレッキングです。

遺跡までの往復とも、トイレがありませんので済ませておきましょう。

山中にはまだ地雷が残っているそうなので、脇道にそれることはできません。

登りが続き、道中は売店などもありませんので、ミネラルウォーターも忘れずに。

 

今回は残念ながら、乾季の旅行でしたので水量がありませんでした。

雨期には川底に彫刻が見られたはずです。

滝の水もほとんどありません。

次回は雨期に来ようと思います。

ベンメリア

昼食を済ませ、ここから1時間ほど東へ移動し、ベンメリアという遺跡に向かいます。

天空の城ラピュタにでてくるような景色が見られる遺跡ということで有名な場所です。

あまり信じてはいませんでしたが、実際に行ってみるとホントにラピュタのようでした。

実際には、カンボジア内戦時の兵舎が付近に建てられていたため、付近に多く埋設されていた地雷が撤去されたのがラピュタの公開よりも後なので、ロケ地ではないようですが、とてもよく似ていて不思議な気持ちになります。

ベンメリアも雨期には苔が増えて、また違った雰囲気が見られそうです。

この遺跡が建設されたのは、アンコール・ワットの建設の少し前、11世紀末から12世紀初めとのことで、東のアンコール・ワットと呼ばれることもあるそうですが、修復されていない姿がとても印象的です。

「ベンメリア」は現地のガイドさんに花の名前と聞いていたのですが、よく調べてみると「蓮の池」という意味だそうです。

4日目 ロリュオス遺跡群とオールドマーケット

ロリュオス遺跡群は、アンコール・ワットの南東15kmほどの場所です。

トゥクトゥクで行ってきました。

今のロリュオスという地名は、アンコール・ワットより北西に100km先の場所になりますので、間違えないように気をつけましょう。

ロリュオス遺跡群はクメール王朝の中で、アンコール・ワットより300年ほど前に栄えた都の名前です。

ロレイ

ロレイ遺跡は修復中です。

隣に大きな仏教のお寺があり、その敷地の脇にひっそりと建っています。

ロリュオス遺跡群の、ロレイやプレア・コーは煉瓦を使用し、漆喰で塗られた建築でした。

プレア・コー

「聖なる牛」を意味する、プレア・コーは、ロリュオスの初期に建立された寺院です。

その名前のとおり、寺院の前には3頭の水牛の石像が置かれています。

ヒンドゥー教では、白い水牛がシヴァ神が乗る聖獣で、ナンディンと呼ばれています。

バコン

バコン寺院は、アンコール初のピラミッド型の寺院とされています。

4方の角の3段それぞれに、象の彫像が置かれています。

ロリュオス遺跡群はこの3か所がメインです。

半日もかからず回れてしまうので、午後の予定を立てておきましょう。

カンボジアの屋台飯で昼食

観光最終日なので、午後はオールドマーケットでお土産を見に行くことにしました。

午前中でロリュオスを回って帰り道の屋台に寄ってお弁当を買いました。

チキンや魚の串焼き屋が路面にたくさん並んでいます。

チキンは一羽まるごとで食べきれなさそうだったので、ナマズとカエルの串焼きを買ってみました。

ちょっとグロテスクでしょうか。

バナナの葉で包んでもらって、ライスとセットで3ドルくらいでした。

真ん中のスパイスミックスと和えて、ライスでいただきます。

カエルはスパイスとナッツの詰め物ですが、あまり食べるとこがありませんでした。

次はチキンを試してみたいです。

ぼくは平気でしたが、お腹が丈夫な人はどうぞ。

オールドマーケット

パブストリートとシェムリアップ川に挟まれた場所にオールドマーケットがあります。

今回泊っている、タラ・アンコールからはトゥクトゥクで5分ほどです。

 

左側の青いアーケードに囲まれた区画がオールドマーケットです。

このまま突き当りまで行くとシェムリアップ川ですが、小さな橋を渡った反対側にも土産物店が多く並んでいますので、時間があれば行ってみましょう。

観光客向けのお土産などはそれほど安くはないですが、交渉しながら買い物するのも楽しいです。

今回はTシャツをお土産にたくさん買いました。

(Tシャツが安く買えると、他のお土産の緩衝材としてほんとに便利。)

最初は「いくら?」と聞くと、「8ドル♪」と返ってきました。おい。

結局ここでは2ドルで落ち着きましたが、他の遺跡の土産物屋だと2枚3ドルとか3枚5ドルとかだったんだけどな。

 

カンボジアの美味しい胡椒とかいろいろ買いこんで、1ドルでおいしいドラゴンフルーツのシェイクで一息つきました。

名残惜しいですが、ホテルに戻って帰路の荷造りです。

最終夜 シェムリアップ発、ホーチミンを経て成田へ。

ベトナム空港 VN300便

4日目の夜、ベトナム航空で、ベトナムのホーチミン空港経由での帰路です。

21時35分発、ホーチミンシティまで1時間20分、乗り継ぎには1時間半ほどの時間があります。

夜、19時くらいに空港に行き、チェックイン。

シェムリアップからホーチミンシティまでは、区間が短く機内食が出ないので夕食をシェムリアップ空港で。

アンコールにも吉野家がありました。

ちょうど和食が恋しかったので、さっそくいただきます。

牛丼大盛に味噌汁、サラダ、ドリンクにから揚げ付きのセットで9ドルくらい。

普通に普通の牛丼で、うれしかったですよ。

帰りも、ホーチミン空港から成田までは6時間くらいです。

ホーチミン出発は24時25分発ですが、時差は帰りはプラス2時間、朝の8時に成田に到着です。

また映画を観ようとはりきってましたが、2本目の途中から夢の中でした。

お手頃なおみやげ

アプサラダンスショーを観られる、クーレンⅡの向かいにあるショッピングモール、ラッキーモールがばらまき用のお土産を買うのに便利です。

小さなモールですが、1階にスーパーマーケットがあります。

ドライマンゴー小袋、バナナチップスが各1.20ドル

瓶ビール0.85ドル、缶ビール0.5ドルなど。

ビールとTシャツをセットでも、300円くらいですが、男性にはとても喜ばれます。

ただし、酒類は重量があるのと、帰国時に持ち込める量に気をつけてください。

アルコール類は、760㎖×3本分(350㎖缶だと6本)を超える持ち込み分には税金がかかりますので、申告が必要になります。

アンコール・ワット旅行のまとめ

あっという間の5日間でした。

今回は2回目のアンコール・ワット旅行でしたが、また何度でも来たいところです。

もし、迷っている人がいたら絶対に勧めたい場所です。

見どころがたくさんあるので、行きたい場所をピックアップして入念に計画したほうがいいです。

3泊5日では間違いなく味わいつくせません。

 

素晴らしい観光地ですが、まだ物価も安いです。

中国からの旅行者がとても増えているそうなので、今後はもっと発展して高級観光地化していくでしょう。

街の人々もとても親切でのんびりしていますが、変わっていってしまうかもしれません。

世界遺産として、その名前に相応しい場所ですので、これは避けられないことでしょう。

もしも迷っているとしたら、早めに訪れたほうがいいと思います。

それでは、オークン チュラーン

カンボジア旅行をもう少し知りたい方はこちら。

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