カンボジアでも、アンコール・ワット周辺は世界的な観光地です。
また、ぼくが旅行した10か国の中でも、トップクラスで親日が感じられる国です。
現地の人々も温厚で優しい方が多く、素敵な旅行ができるかと思います。
何も知らなくても充分楽しめる場所ですが、ざっくり調べていきましょう。
カンボジアの基礎知識
カンボジア王国
タイ、ベトナム、ラオスと国境を接しているカンボジア。
国土は日本の半分くらい、人口は約1,500万人です。
1,500万人というと、東京都と同じくらいの人口ですので、少子化と言われる日本も、まだしばらくは大丈夫そうに聞こえますね。
仏教が主な宗教で、人口の9割はクメール族という民族です。
クメール族は、９世紀から15世紀のクメール王朝をルーツとしていて、一時は東南アジアに覇権を握りアンコール・ワットをはじめとする遺跡を残しました。
日本では、「鳴くよウグイス、平安京」から、室町幕府の時代ころです。
首都はプノンペン。アンコール・ワットがあるのはシェムリアップという別の街です。
公用語はクメール語ですが、観光地のシェムリアップでは、日本語で頑張って話しかけてくれる現地の方もたくさんいます。
また、カンボジアと言えば地雷を思い浮かべる人もたくさんいるかと思います。
カンボジア王国は1970年に内戦のため一時途切れ、現在のカンボジア王国は1993年の建国です。
地雷は、この内戦時に使用されたもので、多くのカンボジア人に被害を与えました。
内戦という悲しい歴史がある国ですが、とても明るく優しい人たちの、素敵な国です。
カンボジアは王国ですから王様がいます。
カンボジアの王様は、日本の天皇陛下とは違い、議会の選挙で選ばれます。
ノロドム家とシソワット家という、二つの王家の中から王室評議会で選出される、選挙君主制がとられています。
カンボジアの通貨
カンボジアの通貨はリエル。
2019年初頭の現在、1ドル＝約4000リエルです。
100円＝3,700リエルくらいですね。
・・・めんどくさいです。
でも安心してください。
現地ではアメリカドルが使えます。
細かいお釣りはリエルになってしまいますが、4,000リエルを1ドルとして計算しましょう。
500リエル札を手に入れたら。
500リエル札をお釣りでもらうことがあったら、描かれている絵を見てください。
橋が描かれている紙幣があるのですが、この橋は日本のODAでメコン川に架けられた「きずな橋」と呼ばれる橋で、日本との友好を記念されています。
また、そのモニュメントも描かれているのですが、そこにはカンボジア国旗と並んで日の丸も描かれています。
本来ならば自国の通貨に、他国の国旗を入れるなんて、ありえないことです。
それだけ、カンボジアが日本に対して友好の気持ちをもってくれているということだと思います。
カンボジアの気候
カンボジアは熱帯モンスーン気候で、雨季と乾季があります。
５月から11月が乾季、12月から４月が雨季。
熱帯雨林気候ほどではありませんが、１年を通して最高気温は30度以上が続きます。
雨季にはスコールは降りますが、１日中雨という日はほとんどありません。
乾季はそれほどではありませんが、雨季には蚊も多くなるので旅行の際は、虫よけや虫刺されの薬を準備しましょう。
涼しい服装で過ごせますが、寺院やアンコール・ワットの中心部などでは、肩や膝の見える服装は失礼に当たり、立ち入りを断られる場合もあるので注意しましょう。
カンボジアの治安
アンコール・ワット周辺は観光地なので、それほど治安は悪くありませんが、夜は街灯もない場所も多く、女性の一人歩きなどは避けたほうがよいでしょう。
首都のプノンペンでは、スリやひったくりも多く、アンコール・ワット周辺のシェムリアップでも注意をしてください。
詐欺の被害もありますので、観光案内などでも初対面の身元が分からない相手からの誘いに簡単に乗ることは注意です。
自分の希望を伝えて、それに沿ってもらえるかをきちんと見極めましょう。
また、まだ経済的な格差が日本とは大きいので、いつでも自分が大金を持って歩いている意識でいるように心がけるとよいかもしれません。
カンボジア人は、とても温厚で優しい人が多く、日本人に親しみを感じてくれている方が多いことを実感できる国ですが、失礼なことをして要らぬトラブルの元になるようなことのないように注意しましょう。
日本との時差
カンボジアと日本ではマイナス２時間の時差があります。
日本のお昼12時は、カンボジアでは午前10時です。
成田空港を朝9:30に出発した場合、カンボジアのシェムリアップまでは乗り継ぎをして約10時間かかるので、日本時間では夜の19:30の到着ですが、現地時間では夕方17:30です。
他に同じ時差の国にタイ、ベトナム、ラオスなどがあります。
インドネシアはインドネシア内に３つのタイムゾーンがありますが、首都のジャカルタがカンボジアと同じ時差です。
カンボジア語のあいさつ
こんにちは：チョムリアプ スオー
ありがとう：オークン チュラーン（オークンでも可）
どういたしまして：ソーム オイ テー
ごめんなさい：ソーム トー
さようなら：チョムリアプ リーア
はい：バー（男性） チャー（女性）
いいえ:テー
カンボジアの皆さんはとても親切で、まったく言葉がわからなくても、トゥクトゥクのドライバーさんなども、スマートフォンで一生懸命に場所を確認して乗せてくれたりしますが、少しでも言葉を覚えてお礼を言うと、とても喜んでもらえます。
カンボジア入国ビザ
日本のパスポートは、ビザなしで渡航できる国の数が世界で１，２を争うほど、優遇されたパスポートですが、カンボジアの入国にはビザが必要になります。
ビザの取得は、カンボジアに到着時、ビザ申請カウンターがありますので、そこで取得できます。
この場合、30アメリカドルがかかりますので、前もって両替しておきましょう。
また4×6㎝の証明写真の提出が必要ですが、持参していない場合でも別途２アメリカドルを払えばその場で撮影してもらえます。
ビザの取得は他に、カンボジア大使館、領事館に直接申請することもできます。
また新しく、インターネットで「e‐ビザ」というものを取得することも可能になりました。
e‐ビザについては、以前にやってみた記事がありますので、こちらをどうぞ。
ぜひ素敵なカンボジア旅行を楽しんでください。
