コールマンのストーブ、久しぶりに使ってみたらポンプがスカスカ。
これじゃだめだということで、メンテナンスです。
コールマンのポンプカップ交換。
ぼくのストーブは、コールマンのModel.440という、無鉛ガソリンと、ホワイトガソリンの両方が使える、コンパクトなシングルバーナーです。
他のストーブやランタンでも、ポンプ部分は共通なので、交換方法は同じです。
ビンテージなど、極端に古いものは部品がラバーではなく、コルクが使用されていたりもしますが、機構自体は同じです。
コールマンのガソリンタイプのストーブやランタンは、このノブを押し引きしてタンクに圧力をかけることで、燃料を噴射させます。
手動のポンプなので、圧力がかかると押すときに重くなるのですが、今回はスカスカになって圧力がかかりません。
初めてのメンテナンス。
今まで使いっぱなしでよくがんばってくれました。
とりあえず、レンチと交換部品を用意。
交換部品は、コールマンのポンプは共通。
古いヴィンテージものは、材質が違うので注意ですが、パーツは現在も生産されています。
コールマンは、こういうユーザー本位なところがいいですね。
早速、ポンプを外してみます。
レンチで左に回し、切り込み式のロックを外してロッドを引き抜きます。
このレンチは、それほど精度の高いものではないので、プライヤーなどで代用で構いません。
反対側が、スパナになっているので出先では便利だとは思いますが。
ポンプのロッドは中空になっていて、中にエアーステムという四角い棒が入っています。
今回は、ポンプカップの交換だけなので、これは触りません。
取り外すとこんな感じです。
このロッドの先についている、ラバーカップが劣化して縮んでしまっているため、空気が漏れてタンクに圧がかからなくなっていました。
ラバーカップは、プッシュオンナットという円盤で固定されています。
これをプライヤーやマイナスドライバーで、白いプラスチックのベースプレートを壊さないように外します。
これはちょっと固いので、ロッドやベースプレートを変形させないように気をつけましょう。
無事に外れました。
プッシュオンナットは再利用できますが、交換用ポンプカップに付属しているので不要です。
左が交換前、右が新品です。
目視でわかるくらい縮んでしまっています。
新品のポンプカップは乾燥しているので、オイルを塗りこみます。
オイルはコールマン純正でなくても、機械油などでいいのですが、CRCなどはゴムやプラスチックを変質させてしまうので避けましょう。新品を元のように組付け、プッシュオンナットをカチっと音がするところまではめ込みます。
ポンプカップがセットできたら、ロッドにエアーステムを通して元通り組付けます。
キャップをレンチで右に回し、ロックしたら完成です。
キャップにはオイル差し用の穴があるので、オイルを足しておきます。
ポンピングも固くなり、圧縮も元通りになりました。
青い炎が勢いよく出ています。
絶好調ですね。
今回のポンプカップ交換は初めての人でも簡単。
5分もあればできてしまいます。
COLEMAN Model.440
コールマンのストーブは、中古でもモノが多く、このストーブも高価ではありません。
中古で安く購入してメンテナンスしながら使うのもよさそうです。
このシングルバーナー、裏返してみると、
COLEMAN
01 94
USA
と刻印されています。
1994年1月の製造のようです。
四半世紀を超えて、またよろしくね、440。