いまさらですが、「ファンド」って何でしょう。
「ファンド」は英語でfundと書きます。
直訳すると、「資金」や「基金」という意味です。
ファンドと聞くと、村上さんや、ハゲタカなどを連想して、ちょっと怖いとか胡散臭いイメージがあってちょっと手を出しにくい人もいるかと思います。
ですが、パンダのマークでおなじみのWWF(世界自然保護基金)や、UNICEF(ユニセフ)などの末尾のFも”fund”の頭文字のFです。
簡単に言うと、お金をたくさんの人から集めて運用や活動をする仕組みのことを「ファンド」と言います。
広い意味で言えば、投資信託も、それを運用する集団もどちらもファンドと呼ばれます。
ファンドを利用するということ。
それでは、どうしてファンドを利用するのでしょうか。
先ほどの、WWFやユニセフで例えると、
ぼくらが、野生動物や自然保護のために何かしたいとか、世界中の子供たちのために何かしてあげたいと思っても、個人では知識もお金も限られてしまいます。
WWFには野生動物や自然保護の専門家、ユニセフには児童福祉や教育の専門家がそれぞれ数多く集まって活動していますので、そういった基金にお金を集めることで、みんなの募金や寄付が効率的に活用されるのです。
ひとりひとりの小さな力を集めて、大きなことを動かすのがファンドといったところです。
同じように、お金を増やしたいと思っている個人個人のお金を、お金の専門家に預けることで増やしてもらおうとするのが投資信託や、ファンドに投資するということの意味です。
ファンドに投資するメリット。
ファンドと呼ばれるものには、株や債券、不動産など、それぞれお金に関わることに精通した専門家が携わっています。
ぼくら一般人とは違い、日々投資を専門として活動している人々に託すのですから、成功する確率が高くなります。
また、ぼくらが普段何もしなくても、専門家たちが資産を効率的に増やすために、株の銘柄などの値上がりを予想して投資先を入れ替えてくれます。
ぼくらの投資する金額が、個人では1株も買えないような金額だとしても、ファンドはたくさんのお金を集めていますので、いろいろな投資先にバランスよく投資してもらうことができ、誰でも投資額に対して同じだけの割合での利益をもらうことができます。
これは、ぼくのような庶民でも、お金持ちが受ける割合と同じ割合で利益が得られるという、とても重要な意味を持っています。
ファンドのデメリット。
専門家にお願いして運用してもらうのですから、手数料が発生します。
ファンドによっては、ファンドの投資先によって手数料や税が2重3重になってしまう場合もあります。
例えばファンドがファンドに投資する場合もあるので、こうしたことが起こります。
また、銀行などで勧められる投資信託などでは手数料が大きく、利益が出にくいものが多いので、注意が必要です。
ファンドに投資する場合は、その先の投資先を選べませんので、例えばトヨタ車が好きだからトヨタに多く投資してほしいといった希望は出せません。
同じように運用先の相場が下がっているときにも解約以外に手が出せません。
上がり続けるものはないので、不満に思う場面はどうしても起こりえますので、そういった場合でも信じ続けることができるファンドを、落ち着いて探しましょう。