邦題:ジョン・ウィック パラベラム
原題:John Wick: Chapter 3 – Parabellum
2019年(アメリカ)アクション
感想★★★★☆
監督:チャド・スタエルスキ
「ジョン・ウィック」シリーズの3作目。
引退した殺し屋ジョン・ウィックが、病死した愛妻の忘れ形見であるわんこを殺されたことで、闇社会に戻って復讐を遂げた後、闇社会とのしがらみを断ち切るためにすったもんだする話。
飛行機で、吹き替えなし字幕なしで観たのでちょっとうろ覚えなんですけど。(えいごできない。)
監督は3作とも同じ監督。ジョン・ウィック1が初監督作品。
元「マトリックス」のスタントアクション演出家。
きっとそのころから、キアヌ・リーブスやローレンス・フィッシュバーンとなかよしだったのでしょう。
キャスト
ジョン・ウィック(キアヌ・リーブス)
過去に凄腕の殺し屋として伝説となっていた男。
病死した妻が、生前に彼のために残した犬(ビーグルちゃん)と平穏な暮らしを送っていたが、愛車のマスタングBOSS(あれ?マッハ1だったかも)を盗みに来た強盗に、愛犬を殺され復讐のために闇社会に舞い戻ることに。(このへんチャプター1)犬殺すやつ悪いやつ。
強盗の主犯であるロシアンマフィアのボスの息子を殺したジョンは、闇社会に舞い戻ったことで、過去の借りのために殺しの仕事をするよう今度はイタリアンマフィアに迫られます。
ジョンは拒絶しますが、愛妻と過ごした我が家が爆破。怒るジョンだけど借りは返さないといけないので暗殺を完遂。
口封じのためにジョンはイタリアンマフィアに賞金を懸けられることになるのでした。(チャプター2)
ウィンストン(イアン・マクシェーン)
ホテル・コンチネンタルの支配人。
コンチネンタルは、闇社会の人間専用のホテルで、ホテル内での殺しは組織の掟で禁止されています。
たまに見る俳優さんだけど、なんだっけ。カリブの海賊の黒ひげティーチ。
チャプター2のクライマックスで、ジョンはコンチネンタル内でイタリアンマフィアのボスを殺してしまい、組織から狙われることに。というところがチャプター2と3の繋ぎです。
ホテル内での殺害を赦してしまった上に、ジョンに逃亡時間を与えた咎で、組織の制裁対象となってしまいます。
標的や賞金額をインターネットで仕事人の皆さんに知らせます。
カロン(ランス・レディック)
バワリー・キング(ローレンス・フィッシュバーン)
サミュエル・L・ジャクソンじゃないほう。イエス、フォーリンラブのほう。
モーフィアス。
いや、サミュエルより好きですよ。あっち(失礼)は最近、竹中直人のイメージが強すぎて。
闇の組織に属さない地下組織の頭領。
彼と彼の組織のメンバーは、普段はホームレスの振りをして活動しています。
組織間で敵対はしていませんが、ジョンを裏で助けて組織の混乱を目論んでいる節があります。
裁定人(エイジア・ケイト・ディロン)
ジョンを助けたウィンストンやバワリー・キングに対して処断を与えるために派遣された闇組織の女裁定人。
adjudicatorなんて単語、もちろん知りませんよ。
ゼロ(マーク・ダカスコス)
闇組織の暗殺チームのリーダー。
渡部謙風のスキンヘッドですが、撮影前にオファーがあったのは真田広之だったみたいですね。
普段はBGMに「にんじゃりばんばん」が流れる寿司屋の板前さんて。
アジア顔ですが、お母さんが日本人、お父さんはフィリピン、中国、スペイン人の混血だそうで、昨今の民族主義には苦労されているかもしれませんね。
ディレクター(アンジェリカ・ヒューストン)
バレエ劇団としての表の顔を持つ、ジョンの育ったロシア系マフィアの女ボス。
過去、自分に忠誠を尽くしたジョンに報いるため、モロッコへの脱出に手を貸します。
ソフィア(ハル・ベリー)
X-メンのストームよりはまってるんじゃないでしょうか。
忠実な2頭のベルギーシェパードを従えた、ホテル・コンチネンタル・カサブランカ(モロッコね。)の支配人。
イタリアンマフィアとは反対に、ジョンに借りがあるため、ジョンに助けを求められます。
犬好きはいい人。
彼女の協力で組織の幹部を叩き、ジョンは直接交渉で自分の平穏を取り戻すためにボスへの道筋を探ります。
エルダー(サイード・タグマウイ)
闇組織の上位にいる男。
砂漠の首長として存在し、組織を司っているようですが、どちらかというとまだ若見えする俳優さんなので、最初はちょっと立ち位置がわかりませんでした。
犬(?)
ピットブルちゃん。
チャプター1の最後で保健所からジョンと一緒に逃げてきた子。
あらすじ。
主要人物多すぎですね。
読んでくれた奇特な方、ありがとう。
チャプター2の最後で、掟を破りホテル・コンチネンタル内でイタリアンマフィアのボスを殺害したジョンは、組織の粛清対象として、1,400万ドルに及ぶ賞金が懸けられます。
早朝の公園で、コンチネンタルの支配人ウィンストンは、粛清の前に1時間の猶予を与えジョンを放逐するのでした。
チャプター3:パラベラムはその直後から始まります。
ジョンはタクシードライバーに、ピットブルをコンチネンタルに預けるよう頼み、逃走を開始します。
組織からジョンの首に懸けられた賞金の通知を受けた殺し屋たちを、ジョンはシリーズお約束の、ガンアクションとカンフーを融合させたガン・フーで撃退していきます。
その後、ロシアンマフィアのディレクターを介しモロッコへ、モロッコのコンチネンタルホテル・カサブランカの支配人ソフィアの協力を得て、組織の上層部へ迫ります。
(この辺、英語わからなくて何をしようとしてるかわかりませんでした。)
その頃、組織の追っ手である裁定人は、寿司屋の板前を仮の姿とする、手練れの殺し屋ゼロを部下につけ、前作でジョンに協力したバウリー・キング、ジョンに国外逃亡を許したディレクターに制裁を加えていきます。また、独断でジョンに猶予を与えたウィンストンも、コンチネンタルの支配人の座を明け渡すよう宣告されるのでした。
戻ってジョンとソフィアは、組織の幹部から、組織のオーナーであるエルダーに会う方法を聞き出します。
幹部は情報の見返りにソフィアの犬を欲しがりますが、ソフィアは拒否。
怒った幹部が彼女の犬の一頭を撃ち殺したため、人犬入り乱れてバトル。(犬殺すやついやつ)
幹部を倒した二人は、情報によりサハラ砂漠をさ迷い、瀕死のところでエルダーの元へ連行されます。
ジョンの戦闘能力を買うというエルダーは、ジョンに対し、彼の抹殺指令の解除の代償に、再び組織の暗殺者に戻ることと、代わりに掟を曲げてジョンに肩入れしたウィンストンの抹殺の二つの条件を課し、ジョンの左手の薬指を切断させ誓約の証として受け取り、ウィンストンのコンチネンタルに帰還させます。
帰国したジョンは、ゼロに追われつつコンチネンタルにたどり着き、マネージャーのカロンに無事、預けられていたピットブルに再開します。(よかったね。)
コンチネンタルでは不戦の掟が未だ有効のため、ゼロは手出しができません。
ウィンストンに会ったジョンは、彼から、コンチネンタルの支配人の座を降りるつもりはない旨を聞き、死を恐れない、かつての恩人の言葉に呼応し、やってきた裁定人に対しウィンストン抹殺の誓約の撤回を告げます。
裁定人は宣戦の布告と見なし、コンチネンタルの不戦の掟の解除を宣言、彼らの殲滅のため、組織の部隊を召集します。
ジョン、ウィンストン、カロンの三人はコンチネンタル内のセーフルームに入り、迎え撃つ準備を始めます。
銃器の準備を終えたジョンとカロンは、ウィンストンの「Para bellum」(戦争に備えよ:ラテン語)という呟きを背中にセーフルームを出、ゼロと殲滅部隊を迎え撃つのでした。
本作の副題「パラベラム」は、この言葉と、それを由来とする、拳銃の9mm弾を意味するパラベラム弾に掛けられていると思われます。
9mm弾は小さい口径のため、サブマシンガンなど、連射に適した銃弾なので、銃を撃ちまくるこのシリーズに相応しい副題ではないでしょうか。