初心者がレンズフードを着けるのが、なぜか気恥ずかしかったぼくです。
一応、レンズプロテクターは付けているので、「レンズの保護は充分でしょ。」と思っていたのですが、レンズって結構汚したり物が当たったりするんです。
プロテクターも使い捨てにするほどはお安くないですし。
いきなり結論。
レンズフードは付けましょう。
レンズにフードをつける理由としては、
①余計な光がレンズに入ることを避ける。
②レンズの汚れを防止する。
③レンズを接触や衝撃から守る。
この3点が大きな理由になるかと思います。
余計な光がレンズに入ることを避ける。
レンズフードの本来の目的はこれです。
カメラのレンズは、たくさんのレンズが重ねられて筒の中に入っています。(鏡筒というやつですね。)
そのため、撮影する方向とは違う角度からの強い光がレンズに入ると、重なったレンズの間で反射してしまい、フレアやゴーストという画像を劣化させる原因となります。
フレア:逆光などで起こりやすい画像が白っぽくぼやけてしまう現象。
ゴースト:レンズの中で反射した光が玉のように映りこむ現象。
ぼくは初心者なので、「そうゆうものだなー。きれいだなー。」と感じることもしばしばなのですが、本来は撮りたい対象をそのまま写すことがカメラの目的だと思うので、意図しないこういった現象は、避けてコントロールできるようになることが上達への道でしょう。
レンズの汚れを防止する。
レンズって触らなくても結構汚れるんです。
ぼくは特に汚すのかもしれませんが、不安定な天気や湿気の多いときにはホコリや水滴がレンズに付着しやすいですし、水場の近くでは気が付かないうちに水滴が当たっていたりします。
ぼくは犬の相手をしながら撮影することも多く、レンズを触ってしまったり、声をかけながらカメラを持っていると唾が飛んでしまうこともよくあります。
レンズプロテクターをつけていますが、プロテクターのレンズを拭く回数は傷やコーティングの摩耗に直結するので、フードで拭く回数を減らせるのならコストパフォーマンスは良くなります。
プロテクターは安くても1,000円くらい、フードは純正で2,500円くらいです。
レンズを接触や衝撃から守る。
前項と重複しますが、カメラをストラップで身に着けていると結構あちこちに接触します。
撮影しない時間が長ければキャップを付けておけばいいのですが、撮影にいいポジションを探したりといった少しの移動ではそんなにキャップの付けたり外したりしていられないです。
レンズフードの多くはプラスチック製なので、そういったときにバンパーののようにレンズが他のものに当たってしまう際、保護してくれるのです。
最近のカメラは軽くなっていて、レンズのほうが重いことも多く、落下させてしまうときはもちろんですが、しゃがんだり体を動かしたときにレンズのほうが大きく振られて動いてしまったりもしますので。
何より、カッコよくない?
いろいろ書きましたが、結局のところ、これが一番、レンズフードを付けてよかった理由です。
キットレンズでもフードを付けるだけで印象が大きく変わります。
未経験者から、だいぶレベルアップした気になれるじゃないですか。
どんな写真が撮れているかなんて、はたで見てる人にはわかりませんし。
ちょっとレンズが長く見えるようになるだけで、重量もほとんどないに等しいので、付けるデメリットは無いと思うんですよね。
レンズフードの購入時の注意点。
メーカーの純正なら問題ないのですが、純正互換品などでない場合、写真の隅にフードが移りこんでしまったり、暗い影ができてしまうこともあるので注意しましょう。
この影ができてしまうことを、カメラ用語で「ケラレ」や「ケられる」と言います。
ぼくは今回、純正を購入しましたが、タイ製で、小さくNikonと書かれているだけだったので、半額くらいで買える互換品でよかったかなと思います。
取り付けの際は、レンズの先とフードにそれぞれドット(・の印)がプリントされていますので、印が合うようにパチンとロックされる音がするまで捩って取り付けましょう。